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学校主催のセミナーに参加しました

あっという間に5月中旬。
地震を期(?)に、突然いろんなことが起こりすぎて、知らないうちに春が終わってたかんじです。

アノのことも色々あって、書きたいことがたくさんなのですが、どれを書こうか・・・。

4月の半ばに3日間、ラッキーな経緯から、アノの学校が行ったDiscrete Trial Training (DTT)というセミナーに参加することになりました。セミナーのうち後ろ2日間は、実際の自閉症児または自閉傾向のある子供を「使って」の実践練習なのですが、その子供の一人にアノが選ばれたのです。全部で5人、アノの学校から子供が駆り出されましたが、子供を人質(笑)に差し出す代わりに親が無料でセミナーに参加できるという、win winの企画なのでした。日本円にして4万円弱のセミナーなので、かなり得した感じ。

DTTという名前にはなっていますが、ABAの初歩という感じの内容でした。要は、

instruction ---------- response ---------- feedback
        (prompt)

の、応用やケースバイケースの対応の練習、様々なプロンプトの出し方やタイミング等。

ただ、本などで読んで分かったつもりになっていた事も、実際に自分でやってみると目からウロコの部分がたくさんありました。

まず一番に忘れてしまうのが、feedback。

子供のリアクションがなかった時、または、responseが正しくなかった時にfeedbackを忘れてinstuctionにもどってしまうことが、ままありました。

「これは何?」(instruction)
「・・・(無言)・・・」(response)
「これは何かな?」(instruction)

ってな具合です。これは

「これは何?」(instruction)
「・・・(無言)・・・」(response)
「答えてないよ。」(feedback)

で、一息おいて再度、

「これは何かな?」(instruction)

が、DTT的には正解です。

個人的には、この一点(responseがなかったときに、feedbackを忘れない)を学んだだけでも、このセミナーの価値が大有りでした!!! セミナー後、あらゆる場面で応用していますが手応えはなかなかです。

さて、人質のアノさんですが・・・。一日目は私のグループではないグループだったので、借りてきた猫状態で、かなり真面目にやっていたそうです。

が。

2日目は幸か不幸か私のグループ。

私がセラピスト役としてアノの前に座った途端、あっという間の大爆発で、その日は一日全く練習になりませんでした・・・。

私たちのグループの担当インストラクターが、アノの学校の校長先生だったこと、そして、私のグループは子供を人質に出しているお母さんたちのグループだったということがあり、練習できないことも気にせず、私に同情までしてくれて・・・ううう。皆、ごめんね。結局、先生と、各家庭で困っていることなどの質疑応答になってしまいました。

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授業見学

アノの学校は月に2回、授業参観して良いことになっています。先々週、パパと一緒にアノの様子を見に行ってきました。

もう、何度か見学しているので私達が教室に入ってもパニックになったりというような事はなく、何となくニコニコ(にやにや?)して時々こっちを見るくらいで、普通に授業を受けていました。すごいねえ、成長したよ。前の学校の時は、私が教室にいたら授業にならなかったもんね。

私達が参観したのは、Indivisual Studies (個別授業)でした。私達がついた時、アノは次の体育の授業に備えて「とっとと着替える(笑)」という課題をこなす為に、教室から別の部屋に着替えに行くところでした。 私達も一緒に移動して着替え室のはじの方で見学です。なんとなく見学は邪魔かな、と思ってしまうのですが、逆に「どんな状況でも自分のやっている事・やらなくては行けない事に集中する」という練習になるということを聞いて、見学を続けます。

まず、先生がアノに体操着一式を示し、「これから着替えるけど、速く、それとも遅く?」と質問します。そこでアノ、

「遅く。」

・・・ぶ。

何度か言い直しをさせられた後、着替え開始です。

靴を脱ぎ、スカートを脱ぎ、シャツのボタンを全部外します。その間、どんどん褒め言葉がかけられえます。私のところからは良く見えなかったのですが、好子のニコニコマークがボードに与えられているようです。

その後、ポロシャツを着る前にスウェット着ようとしています。ここで訂正かな?と思って見ていましたが、そのまま続けさせています。アノは集中力が切れかかっていて、ボーッとしながら、ゆ?っくりスウェットを着ます。そしてそのまま近くのソファーへドスンと座り足をブラブラ。

「アノ。速く着替えるんだよね。速く。足をブラブラさせるのはダメ。もう一度やりなおしだね。おぼえてる?速く。」

え。やり直しって?どこから?

「速く。」(先生)

「速く。」(アノ)

で、見ていると、スウェット脱ぎ、シャツを着てボタンをもう一度全部かけ、スカートと靴をはいていました。それも黙々と。

うそ。別人?家では毎朝、パジャマから制服に着替えるのに、私にどやされながら20分くらいかかってやっとなのに。それに、家でやり直しなんて絶対やらないよ。

制服を着終わったところで、もう一度。

「速く。OK?」

「速く。」

で、再スタート。 今度は最後まで「速く」着替えられました。 「よく、できたね。すごい。」と褒められ、ニコニコマークがもらえたようです。

素直に黙って着替えてるアノにも驚きでしたが、やり直しという指示に黙って従ったアノ目の当たりにして、なんか、マジックショー?って感じでした。すごいよABA。 あ、そういえばこの学校に入って「最初に取り組みます」と言われた指を口に入れる例の癖はすっかり消えました。

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やめさせたい行動には焦点をあてない

アノは毎朝学校に行く途中、道で配られているフリーペーパーを受け取っていきます。ま、読めはしないんだけど。 で、私以外の人がアノを送って行く時は、全く問題なくフリーペーパーおじさんからフリーペーパーを受け取っている(らしい)のですが、私といっしょのときは必ず一悶着あります。

「新聞いる」「新聞いらない」の無限ループ呪文を唱え出し、おじさんの横を何故かプリプリしながら素通りし、しばらく歩いてから「新聞?!!!」と叫びだし・・・。そんなこんなで私にとっては、いつもブルーになる道でした。

そしてとうとう昨日、待ってましたの大爆発。「いる」「いらない」をしばらく繰り返した後、おじさんから新聞をひったくり、タクシー待ちをしている私の近くまできて、「新聞もらった!」と威嚇の雄叫びを始め・・・。私が無視していたら、泣きわめきながら耳引っかき攻撃を始め出血(ため息)。後ろにならんでいるおばさんに「血が出てるわよ」と指摘され、「分かってます!」といき込んでしまいました。うう、すいません・・・。でも頼むから、うちのことは、ほっといてくれよぉ。

タクシーにアノを放り込んでからも、アノは自分の髪を引っ張るという新しい技を公開。なによ、それ。右手はむしった髪、左手は耳からの血でホラームービーですか。学校につくまでジタバタしながら叫びまくり、私はそんなアノを叱りつけたり無視したり・・・。朝から一日分のエネルギーを使い果たしました。

家に戻ってからもボーッとしていて、本当にどうしたらいいんだろう・・・と途方にくれることしばし。そして以前学校から買った、とても厚いABAについての本を開いてみました。 癇癪についての章をバラバラと読んでいて、「やるべきではないことにフォーカスするのではなく、やることを具体的に示す」というところで、これか?と半信半疑ながらちょっとだけ光が見えた気がしました。

今朝、朝ご飯を食べているアノに「今日は新聞の所で怒んないよね」と言い(これは本当は言うべきではないのか???)、「「hands down」(アノは、おじさんを見ると気持ちがいっぱいになって耳に指を入れるので)、それから「good morning」で新聞もらって「thank you!」だよ。」と言って練習。

「Hands down」
「Good morning」
「Thank you」

とやることを示し(?)本人もその気になった様子です。

でもアノのことなので実践では何が起こるか分かりません。

いざ、出陣。おじさんが見えてきました。「新聞もらわない。ねえ、聞いてる?」と軽くジャブを仕掛けてきます。「もらうよ!どうせ、あとで騒ぐんだから!」とムッとする私。ああ、もうここで感情あらわにしちゃったよ。失敗。

そして、おじさんが10mの距離に近付くと耳ふさぎをしました。出たぞ!

「あの、Hands down」

ハッとしてアノが手を下ろします。やった!

「Good morningだよね。」

と言い、おじさんの近くまで一緒に行って私も大きな声で

「Good morning!」

と言います。そして間髪いれずに 「(新聞)もらって」 と新聞を受け取らせ、

「はい、Thank you!」

・・・やった。峠を越したぞ(多分)。

しばらく歩いてから「おじさん、小っさい新聞!」と、私には意味不明な事をうめき出し目が三角になりかけましたが、そのまま癇癪には至らず無事タクシー乗り場まで行き着きました。 一応成功・・・。明日もうまく行くかどうか分からないけど、とりあえず良かった!

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